頑張るあなたへ/おすすめ本紹介
こんにちは!
毎日の楽しい食生活を応援するスマイルママです。
日々の笑顔の生活を応援するための本のご紹介させていただきます。
今回は、キラジェンヌ株式会社さんから出ている渡邊昌先生監修の『医師たちが認めた「玄米」のエビデンス』です。こちらは2015年に初めて監修され、その後も重版が続いています。
この本では玄米食を薦め、その効果を体感してきたそれぞれの分野の医師に実態例をもとに記述されています。病気は病院に行って薬をもらって治すものと無意識に思っている人が多い中、食を正すことで、未病は改善できる、未病を治せるということを伝えたいという願いが込められています。正しい玄米・菜食を基本とした日本食が健康長寿を目指す最善の道としています。
少し細かく見ていきましょう。
● 前半:玄米食の歴史。玄米食が現代の健康法へ
日本では江戸時代から食養生という観念がありましたが、西洋医学の流入とともに医学・医療はドイツの学問体系を取り入れることになり、東洋医学は重視されなくなりました。しかし、昔から唱えられていた身土不二や一物全体、陰陽調和論など食養論の大切さ、玄米の機能性、そして現代人のあり方などを冒頭からわかりやすく解説しています。
著者の50年近い診療経験の中、西洋医学だけでは治療効果が少ないことを数多く実感し、さらに子供たちの体が虚弱化し、昔では見られなかった病気が増えている気づきから、医療の在り方や日本の伝統食の可能性をまとめ、症状別の臨床例あげています。
また病院で検査をしても異常がないのに、体調が悪いという見えない病気に困っている方のための玄米の栄養の話、食養の歴史の話、考え方を優しく解説しています。加齢とともに増える病気に備え、医療や介護施設で玄米を採用するお話と、実際の臨床例なども掲載しています。
● 後半:身体にも心にも。現場で取り入れられる玄米食
後半は、様々な医療の現場での玄米の役立ち方が紹介されています。例えば漢方を学び回生眼科の治療に玄米食と運動を取り入れた先生のお話です。目の健康を守るためには、血液の浄化と血流の促進が重要で、そのためには玄米を主食とすることを勧めています。
他にも糖尿病や肥満症の予防のためには摂取カロリーや栄養バランスのコントロールが重要ですが、食材や調理法、食材を口に運ぶ順序の時間帯、腸内細菌のバランスによっても発症リスクが大きく変わり、カロリー一辺倒で進められてきたこれまでの栄養指導や食事法には、根本的な転換期が来ているとしています。その中で玄米食を採用し、実践した患者さんたちの臨床経験や改善効果など様々な症例を章ごとに分けて解説しています。
特に注目すべきは心のサポートに役立てられている点です。年々増加する心の病気や認知症ですが、更に増えていく傾向があると考えられています。脳の働きを単純化してはよくないですが、脳内の伝達物質は、食事から摂取したたんぱく質が分解されてできたアミノ酸で作られることから、心の病気や認知症の方は脳内で様々な栄養素が足りないことが想定されるため、玄米食を薦められています。玄米食には健康に有用な成分がたくさん含まれ、ヌーススマイルにも使われているフェルラ酸などのポリフェノールの働きにも注目し、フェルラ酸のサプリメントを使った臨床データなども記載しています。
● まとめ
新しい栄養素が見つかると飛びつきたくなりますが、心身を健やかに育む栄養素は昔からありました。それが玄米です。病気になり不調になったり、また心がうまく動かなくなったりするとお医者様に頼りますが、同時に毎日の食事を見直すことが大切です。私たちが普段目にする食材に素晴らしい力を持っているものはたくさんあります。それに気が付かせてくれるお医者様のお話です。身近に玄米を食べることで私たちはもっと元気になっていくのではないかと考えさせられました。
今回は、私スマイルママが読んで良かった本をお勧めしました。私たちは食べたものからできています。食事や生活習慣を少しだけ変えること、やってみることで笑顔の未来が待っていると思います。家族皆さんの笑顔のためにお役立てください。