専門医が開発した
成長を育む
サプリメント
長年精神医療の現場に従事し、サプリメントの可能性を追求してきた酒井和夫氏。現在感じられている発達障がいについての背景と新たなサプリメントの開発に至った経緯を伺いました。
専門医が開発した
成長を育むサプリメント
長年精神医療の現場に従事し、サプリメントの可能性を追求してきた酒井和夫氏。現在感じられている発達障がいについての背景と新たなサプリメントの開発に至った経緯を伺いました。
医学博士
酒井 和夫(さかいかずお)
日本精神神経学会精神科専門医 指導医
日本医師会認定産業医
現在、医療法人社団緑和会理事長
ストレスケア日比谷クリニック院長
● 東京大学文学部・筑波大学医学部を卒業後、平成8年にストレスケア日比谷クリニックを開業。現在に至るまで、院長として精神科の一般臨床に携わる。精神医学、心理学に関する著書も多く、精神保健全般に携わる。
半田:発達障がいの方が増えていると言われていますが本当ですか?医療現場ではどのような状況ですか?
酒井和夫氏(以下酒井)確かに、過去5~6年で発達障がいの方が増えていると感じています。しかも、日本では子ども向けの精神医療がまだ発展していないですね。子どもの精神医学を研究している大学病院もほとんどありません。
意外にも大人については多少研究が進んでいますが、子どもの発達障がいを診断したり治療したりする専門医が非常に少ない状況です。その上、子どもを育てた経験のない30代や40代の若い医師たちにとっては、その理解はさらに難しく、診断に時間がかかる傾向にあります。
現在、専門のクリニックもわずかに存在しますが、その予約は2年以上先という状況も少なくありません。発達障がいの診断には時間をかけて観察することが必要な場合が多く、一般的な診察時間の10分や15分では十分な診断ができていないのも問題です。専門医の予約が取れない、相談できない状況のため、対応に困る人がますます増えていくでしょう。
半田 :子どもの発達の遅れの原因は何だと考えられますか?
酒井
主に考えられる原因としては「遺伝」「環境」「食生活」が挙げられていますが、私はこれらが複雑に絡み合って影響を及ぼしていると考えています。
元々、発達障がいの原因は遺伝的なものだと長い間思われてきました。しかし、ベテランの保育士さんに話を聞くと、昔に比べて担当する20人の子供たちのうち、7~8割が発達に何らかの問題を抱えている可能性があるとのことです。これほどの増加は遺伝だけでは説明できません。
また、愛情不足や育て方が原因だという説もある一方で、それは誤解とも言えます。それは近年、教育が進み、生活環境が比較的安定している先進国を中心に発達障がいの子どもが増えていることから、遺伝的要因よりも環境要因が大きな原因となっていると考えています。
半田 :社会問題として取り上げられるのになぜ治療法が遅れているのですか?
酒井
発達障がいに対する薬は、まだ確定的なものが少なく、副作用の心配があるからです。私も高校生以上に対しては処方することもありますが、薬が脳の発達を阻害する可能性もあるため、その使用は慎重を要します。ADHD(多動症)用の薬は、服用すると落ち着きや集中力が増す一方で、その効果は自然な状態とは異なり、まるで別人になったような感覚を引き起こすことがあります。ASD(自閉症)用の薬に関しては、現在もその安全性を研究中だと聞いています。
新薬の開発には臨床試験が必要ですが、大人を対象としたものが多いため、承認されたとしても小さな子どもに対して処方していいのか、常に慎重にならざるを得ません。どの薬をどのように使い、どのように組み合わせるかは考えるべき問題で、実際、新薬が安全かどうか、私自身で試すことがよくありました。
そのような現状の中、私はサプリメントを用いた対処法を考えました。これまでに、衝動性障害やうつ病など精神的な問題のためのサプリメントを開発してきましたが、その安全性は極めて高く、副作用の心配がないことが確認されています。サプリメントであれば、服用する側も、それを提供する側も、安心して利用できるからです。
半田 :そこで新たなサプリの開発(研究)を始められたのですね。
酒井
はい。私は発達障がいをサポートする素材として、大豆から抽出したα-GPCと、お米から取れるポリフェノールのフェルラ酸に着目しました。
α-GPCは体の成長に関与する成長ホルモンの生成を促します。これにより、体全体の組織の修復速度が早まります。例えば酸化物などが脳にダメージを与えた時、修復される時間が早まるため、とても効果的です。60~70歳の方々には若返り効果が見られ、ヨーロッパや韓国では認知症の治療用としても使われています。
子どもに対しての良さを具体的に言葉にするのは難しいですが、「意欲がわく」「リラックス感が出る」など、それぞれ変化の実感が違うのが特長だと感じています。
また、フェルラ酸は記憶力を高め、論理的思考力を向上させます。摂取した子どもたちは、「頭が良くなる」感じがすると言ってくれました。特に思考力に課題がある人がフェルラ酸を摂取すると、大きな改善が見られ、弱気な態度がしっかりとしたものに変わりました。大学卒業が危ぶまれていた人が、無事に卒業し就職するまで至った例もあります。また運動能力も向上し、反射神経や運動神経の改善例もあります。
最初、私は軟カプセルのα-GPCと粉のフェルラ酸を別々に処方して臨床していました。これは非常に手間のかかるもので、α-GPCとフェルラ酸の比率も考えなければなりません。この2つの素材を1つにしたものがあれば、どなたでも使いこなしやすい使い勝手の良いものになると考え、最適な配合を研究し、この度、このヌーススマイルを開発しました。
半田 :今後の見通しについてお聞かせください。
酒井 私のクリニックでも、発達障がいの相談は今後も増え続けることでしょうし、実際に、発達障がいのための療育施設も各地で開設が進んでいます。そのような現場での対応方法として、薬だけでなく早期のサポートが可能となるサプリメントも選択肢として考えていただけるとよいのではと思います。